ファーの巻き方のご質問がありました。
動物愛護の問題でリアルファーは今では殆ど需要がありません。
今はフェイクファーが主流だそうです。

ファーの今事情

ファーというのが普通になりましたが、
いわゆる毛皮ですね。
毛皮のコート
毛皮のマフラーとか呼んでいました。
今は、毛皮用の養殖動物の問題で毛皮不要論が世間の風潮です。
ファーのマフラー売り場も、心なしか縮小気味と感じます。

その問題から
フェイクファー
エコファー が主流となってきています。

毛皮のコートはもちろん、
マフラーさえも余り見掛けなくなりました。
高級な毛皮を着ることは、富裕層の象徴のような時代もありました。
今は、反社会的な目で見られてしまうかもしれません。

ファーマフラーのアレンジ

ファーのマフラーには、
留め具や穴に片方を差し入れて巻くタイプのものがありますが、
留め具も穴もないタイプもあります。
自由自在にアレンジできると思いがちですが、
実はとても厄介なんです。

毛で滑ってしまって巻いても結んでも外れてしまいます。
とどのつまりは、首からずり落ちてしまう有様です。

これでは、使うのをためらいます。
使いたくなくなります。
そこで、次のようなご提案をしました。

まずは、外れないように安定させる方法です。
首にひと巻きして、両端をヘアゴムで留めました。
これなら、滑り落ちることもなく安心して使えそうです。
ヘアゴムがファーと同じ色なら目立ちませんので、
いかがでしょうか?

ファーマフラー

上と同じアレンジからの展開で
結び目をどちらかに寄せると雰囲気が変わります。

ファーマフラー

そして、あまりお薦めはできませんが、
毛足の長いフリンジ部分を
両端から1本ずつ取って結んでみました。
時間が経つと外れてしまう可能性が高いです。

ファーマフラー

このように、以前買った留め具も差し入れる穴もないファーのマフラーに
お困りのかたがとても多いです。
巻いても結んでも滑って落としてしまうからですね。

知らぬ間に落として失くしてしまったり、
靴で踏んづけてしまったりでは、
なかなか安心して使えませんものね。

ゴムで留めることをご提案しましたが、
ブローチのようなもので留めることも考えました。
ただブローチが重かったりするとファーの素材に耐えられなくて
おじぎをしてしまうので
軽量のもの、華奢なものなら可能かなとお伝えしておきます。

ファー付きのストール

このタイプのストールのお悩みも多いです。
首元にファーをフィットして肩から羽織ることしかできない?

ファー付きのマントのように羽織れるデザインなのでしょう。

ファーのない縁をたぐして
普通のストールのように首から掛けてアレンジもできます。
わたしには手持ちがないので画像でお伝えできませんが、
普通のストールのように使うことも可能です。

留め具や穴のないファーについては、
わたしも滑り落ちた経験があり具体的にお伝えすることができました。
ファー付きのストールは、
生徒さんからの直接のご質問でお答えしましたので、
機会がありましたら、ここに追記します。

 

(追記)子どものころの「きつねのマフラー」

わたしが子どものころ、「きつねのマフラー」と称して巻いていたのを覚えています。
目のあるきつねの顔の下に挟むクリップがついていました。
そのクリップで口をパクパクしてパペットのように遊んでいたこと、
おなかの辺りに後ろ脚もあったな。

白くて目が赤いきつねのマフラーも本物と信じていたこと
顔に当たる感触が気持ちがよかったのを覚えています。

ミンクの高級毛皮のコートを知って、
あの頃のマフラーはフェイクだった。。。
当たり前ですね。。。と笑った20歳を過ぎたころ

今は、ウサギと水鳥のファーは持っていますが使っていません。
保温性もあり確実に温かいのは知っています。
あの頃と出掛けるシーンも環境も変わりました。
わたしの着るスタイルも変わりました。
手放すこともそう遠くはないでしょう。