布地の色は、
素材によって見えかたが違うことを知っておいてもらいたいです。

「赤い色」の認識

「赤い色」と言われてきちんと認識するのは、
その人の頭の中で浮かんだ「赤い色」でしかないです。
赤い紙の赤
赤い絵の具の赤
赤いセーターの赤。。。さまざまです。

色彩の勉強をした者同士なら、ヴィヴィッドの2番と言われれば、
PCCSカラーカードの赤で認識の共有ができます。

このように色は、個人の微妙な差異を感じながら「赤い色」で繋がります。

あなたは、「赤い色」と言われたら、どんな赤を思い浮かべるでしょう?

cherries

「赤い色」と布地

色に布地が関わってくると、見えかたが全く違ってきます。

例えば、
木綿素材で赤い色は、木綿の風合いの赤
サテン素材の赤い色は、サテンの光沢感のある赤
シフォン素材の赤い色は、透け感のある赤

red

どれも「赤い色」という表現ですが、見えかたはそれぞれで違います。

もちろん、赤い色に限らず全ての色に当てはまることです。

これには、素材の糸の違い
織り方の違い
光の影響度の違い などが考えられます。

カラー診断の赤

色と素材と言ったら、カラー診断のことを語らずにはいられません。

おしゃれ=似合う色という風潮が根強くあります。

実は、わたしもその風潮に振り回されていた時期がありました。

一般的に、顔の近くにタイプ別の色の布を当てて
顔色の見えかたで診断することが多いです。

「○○タイプの赤がお似合い」という結果を鵜呑みにして
診断結果のカラーの紙媒体をもとに「似合う赤」探しに出掛けます。

紙媒体で見える赤と服素材の布で見える赤は、明らかに違うことは想像できますね。

そう言われればと頭ではわかっているけれど。。。

カラー診断結果との向き合いかた

そこで、診断結果はあくまでも診断結果でしかありません。

顔近くに当てた布の色は、診断材料であって
実際に世の中に出回っている服地とは違うので同じ色はほぼありません。

だいたい、服を購入するとき
色だけでは選びませんよね???

あなたが選ぶ服には、
デザイン、サイズ、色、素材など考慮すべき材料があるからです。

気に入ったデザイン
自分にぴったりのサイズ
カラー診断結果の色
着心地のいい素材

この要素で外せない優先順位を考えてみると、
気に入ったデザイン
自分にぴったりのサイズ
着心地のいい素材

最後に色選び
カラー診断の色がなかったら
カラー診断の色より気に入った色、着てみたい色が見つかったら と
色選びについては柔軟に対応できる要素なんです。

改めて、カラー診断結果は、あくまでも診断結果でしかありません。

実は、お恥ずかしい話ですが、診断ジプシーのわたしの経験から、
診断者のスキルや経験によって結果が違うことがわかりました。

診断された色が絶対ではないこと、確信したのです。

ならば、診断結果は参考程度に留めて、
臨機応変に柔軟な対応で向き合うことで解決します。

その理由は、
先に述べた通り 色は素材によって見えかたが全く違うからです。

カラー診断の結果に悩む必要もありません。
わたしは、ご自分の気に入ったもの好きなものを着ていただきたいという考えです。
人の評価より、自分に合っていると判断できる知識や見る目を養えばいいことです。

色は素材によって見えかたが違うこと

判断材料のポイントのひとつにしてください。

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