乾燥する冬の季節、静電気に悩まされることが多くなります。
ある生徒さんから、シルクスカーフの静電気は
どうしたらいいでしょう?
とお悩みを打ち明けられました。

彼女は、天然素材を愛用されているにもかかわらず、
大好きなシルクスカーフで起こる静電気に悩んでいました。

衣類の静電気

衣類の静電気は、
繊維の性質によってプラス、マイナスどちらかの電気を帯びやすくなっています。
その組み合わせ次第で静電気がたまりやすくなるのです。

静電気

◆プラスの電気を帯びやすいもの


木綿

シルク
レーヨン
ナイロン
ウール

◆マイナスの電気を帯びやすいもの

アセテート
ポリエステル
アクリル
塩化ビニール

上から下に行くに連れて、それぞれプラス、マイナスが強くなります。

プラスの強いものとマイナスの強いものがこすれ合うことによって静電気が起こるのです。

静電気を起こしにくい衣類の組み合わせ

異素材同士の組み合わせは静電気が起こりやすくなります。

  • ポリエステルのスカートにナイロンストッキング
  • ポリエステルのカットソーの上にウールのセーター

帯電しにくい組み合わせにするなら、

  • ウールのスカートにナイロンストッキング
  • 綿シャツの上にウールのセーター
  • ポリエステルのアウターに綿のシャツ
  • ウールのマフラーにウールのセーター

などの組み合わせは静電気を溜めにくいでしょう。

同じ素材同士なら帯電しづらいと確証されています。

特にコットン(木綿)は帯電しにくい素材なので、
どこかにコットンを取り入れると静電気が起こりにくくなるので、
コットン素材の下着を着用するのはいかがでしょうか。

静電気

静電気の防止策

静電気防止といえば、スプレーを一番先に思い浮かべます。

静電気防止スプレーと同様に柔軟剤も、一時的ですが効果があります。
柔軟剤入り洗剤ではなく、洗い終わった後に改めて柔軟剤を投入するやり方をお薦めとのことです。
これは意外に効き目が全く違うようです。

そのからくりは、どうやら水分のようです。

・空気中の水分を吸収して服の繊維の表面に膜をつくり摩擦を少なくする。

・水分が蒸発する際に一緒に静電気も連れていく。

夏より乾燥する冬に静電気が起こりやすいのも納得ですね。

また、装う前のスチームアイロンも同様です。

ドライクリーニングで帯電防止加工をお願いするのもひとつの方法のようです。

スカーフショップのかたにお尋ねしたところ、
一時的でも静電気防止スプレーを施すことで防止することを進言されました。

帯電体質のかたは、特に静電気に悩まされます。
今は、静電気除去グッズのブレスレットやネックレスがあります。
おしゃれな感じではないですが、少しは静電気防止に役に立つかもしれません。
見えないように工夫して利用するのも、ひとつです。

革靴を履く
手を洗って潤してから服を脱ぐ
これも参考にしてください。