スカーフの基本の結び方にリボン結びがあります。
認定試験では、この結び方が完璧でないと合格できませんでした。

このスキルを年齢を意識してご提案します。

基本のリボン結び

基本のリボン結びは、左右正対称でなければなりません。

美しい結び目
同じ格好のリボン
同じ長さ、太さのたれ

確かに、基本に忠実なら美しい出来栄えです。

スクールリボンな感じなので、いい大人には勘違いされてしまうかもしれません。

ですが、この完璧な完成度を目指すのは言うまでもなく鍛錬が必要です。
認定試験の実技項目の難関門でした。

年齢を意識したリボン結びは

基本に忠実な左右対称のリボンは、
生真面目
若作り
過度な存在感
年齢を意識したなら、誤解を生むような印象になり兼ねません。

そこで、基本からの応用展開で
年齢を意識したリボン結びをご提案します。

基本を崩したリボン結び

リボン結び

向きを正面でなく、左右どちらかに寄せます。
正面にリボンがあるとないとでは印象が違いますね。

たれの長さも左右変えて、アンバランスにします。
長い方をからだの中心に持ってくると縦長のラインができるんです。

もうこれだけで、基本からかけ離れた印象になりませんか?

バランスを崩して、動きを作る狙いです。

素材を選んでリボン結び

リボン結びリボン結びシフォンでリボン結び

シルクシフォン
かなり柔らかいシルクのロングスカーフ
を選んでリボン結びをしてみると、
張りのない素材なのでリボンの輪郭があやふやになってしまいます。

リボンの存在をあやふやにしても
くしゅくしゅしたボリューム感で、なんとなく首元が華やかな雰囲気になります。

よくよく見ないとリボン結びかどうかもわからないくらいの感じです。

ボリュームを作れない素材では、リボン結びでボリュームが作れることもできるのです。

アレンジの中でリボン結び

リボン結びリボン結び

アフガン結びのアレンジにリボン結びをしました。
スカーフの色柄の中でのリボン結びは、保護色のようにほとんど目立ちません。

ただの結び目より、ボリュームのある結び目なので
スポーティなアレンジがエレガントな雰囲気に変わります。

ハーフリボンもお薦め

ハーフリボン

ハーフリボンは、名前の通り片方のリボンだけのアレンジです。
リボン結びが甘いイメージなら、
ハーフリボンはクールなイメージです。

正面だけでなく、
左右に寄せてみると雰囲気が変わるのは、ご承知の通りです。

結び目の位置を低くすれば、首元がスッキリ見えます。
着ている服のネックラインや襟で手軽に調整できるのもいいです。

張りのない柔らかい素材のハーフリボンなら、
リボンの輪郭がわかりにくく、クールなイメージから優しい感じにもなります。

 

原点は、基本のリボン結びです。
基本をいかに工夫して洗練したものにするかは、
スカーフの基本のスキルとスタイリングの知識がモノを言います。
それを研究してご提案するのが、ぬのこころです。

同じアレンジでも、素材の特徴によって雰囲気が変わること
結び目の向きや位置でもイメージが変わることも
合わせて、お伝えしたいことです。