シニアのファッションショーのお手伝いから聞こえた生の声
わたしがお会いした一部のシニアさまですが、
おしゃれってスゴいチカラを持っています。

どうしていいかわからない

昔からおしゃれ大好き
今もおしゃれでいたい
けれども。。。
何を着たらいいのかわからない
どうしたらいいの?

歳をとったことでわからなくなった
今着ている服が実は不安

何を着たらいい?
何をどう着たらいい?
これって着ていいの?
誰に聞いたらいいのかもわからない

手探り状態なんですが、
そんなに深刻でもないというか

誰かを頼ることもなく、
被服費は算出したくない
多分、先のことを考えてのことと察します。

「歳だから」には二極化の傾向

年齢を意識しすぎたかたは、かなり抑えめで地味になりがち。
「もう歳だから・・・」
そこまで、謙虚にくすんでしまわなくてもいいんです。

反対に、「歳だから派手にしなきゃ」と盛り盛りに、
派手な色、キラキラな装飾で固めてきます。

歳をとったって、
ご自身が光らなければ何の意味もありません。
そう、服やアクセサリーって本人より目立つと下品な路線になりがちです。
地味に偏り過ぎると不健康な暗い印象になります。

そこのところの足し算引き算のさじ加減次第なのですが、
その意識が両極端なのが現状です。

歳だからこそ、そのバランスを大事にしてもらいたい。

そのバランスこそ、品位に繋がります。
地味が悪いのではなく
派手な色やキラキラが悪いのではなく
バランスのいい使いかたです。
簡単にいうと、面積や大きさ
バランスを意識することは、実はとても大切です。

今あるもので工夫してリメイク

眠っていたスカーフやストールを
これから使いまくりたいと言ってくださいました。
新しく服を買うことより、
今ある服や和服をリメイクすることを選ぶかたも多いです。

お裁縫が得意だけではなく、
どんな風にリメイクしたらいいか工夫する術をお持ちなのが強みですね。
豊かな時代にも関わらず、
モノを大切にする心は経済の浮き沈みを感じてきた経緯からでしょうか。

いただいた大島紬をアンサンブルに仕立てたり
左右色違いのパンツを作ったり
着ることだけでなく作ることも楽しんでいます。

大島紬

独自の世界観が個性となり、
人と比べず淡々と自分を楽しんでいる

正に、自分らしく服を着ることを楽しんでいる究極の姿かもしれないと
確信しました。

シニアファッションに品は不可欠

と、わたしは考えます。
あなたがあなたでいられる服なら品位が自然と備わります。
自然な感じって、自分に素直でいられるってこと
見栄を張ったり思い上がったり、もう要らないですよね。

年齢と共に
自分の本質に近づいていく

だからこそ、今まで生きてきた時間が顕著に表れます。

反対に、年齢を重ねてきた人に
ごまかしや虚実は通用しません。

だから、その人のまんまに敬意を表せるのです。

外見だけでなく
内面の見えなそうで見える服をまとっていること
見えそうで見えない装いを本物の品と感じる歳のとりかたをしていきたいものです。

本物を選べる
本質を見抜ける

老眼

逆にどんなことが下品に見えるかを考えてみると
自分にとっての品に気づかされます。

これだけが品の要素とは限りませんが、
あなたにとっての品を考えてみませんか?