この時期になると、今年の春の流行色は。。。と発表されます。
毎度、変わり映えのないパターン。
日本の季節感の色って、明度と彩度の高低が大きく影響している気がします。

パステルカラー

パステルカラーは春色の代名詞になりつつです。

改めて、パステルカラーとは、
原色(赤・青・黄・緑等)のようなはっきりした色合いではなく、
桜色や藤色のように白色が混ざったような淡い色彩をさす

淡く優しいトーンの色

明るく柔らかい感じの中間色
この中間色は原色に灰色を混色した色のことです。

ちょっと検索しただけで、少しずつ表現が変わります。

服になると、糸や染め、織りの布地の調子から微妙にニュアンスが変わるのかもしれません。
素材がからむと捉え方に相違が生じても仕方ないですが、
できるだけ明清色の淡い優しい色合いとわたしは考えたいです。

淡い優しい色合いを求めるのは、
暗黒の冬の時期の反動でしょうか?
黒やダークな色の装いから一転、明るい優しい色を着たくなる心理。
春の光と共に街中の色も暗⇒明とパステルカラーに変わりますね。

pastel

2019年春 ペールトーンカラー

今春は、ペールトーンカラーだそうです。
パステルカラーと大差ない印象。
ここでも、言葉の表現を変えての情報操作なのかと勘繰ってしまいます。
色彩の知識があると裏読みしてしまいます。

では、ペールトーンカラーとは
淡いクリアな調子の色

原色にたくさんの白を混色
これに、水を多めに加えて薄める感じとわたしは考えます。
水でぼかす、淡くする水彩画の手法です。

このトーンのイメージは、薄い 軽い あっさりした 弱々しい 女性らしい 若々しい 優しい 淡い かわいい ですが、
服地の素材が絡んでくると多少のニュアンスが変わることも押さえておきたいです。

この他にも、
シャーベットカラー(ペールトーンよりかなり淡い)
マカロンカラー(ペールトーンより濃いライトトーンに近い)
こんな感じのネーミングの色もあるので、また変わるかもしれません。

シニアさまは淡い色+光沢

一見、淡くて優しい色合いは
年齢を重ねても女性らしいエレガントなイメージは変わりません。

ところが、お顔周り近くではボケた印象になってしまうことも。
その対策として、
わたしは、光沢のあるサテン地やシャンタンなどの素材をお薦めしたいです。
淡い色を上品な光沢とシャリ感で補うのです。

シャンタンとは、
縦糸に生糸、横糸に玉糸を用いた平織の絹地のこと。
横糸が太いので、つむぎの様な節があり適度なムラ感もあります。
光沢と張りがあるので、上品で高級感のある印象を与えてくれます。

シャンタン

 

ということで、手っ取り早いのがシルクスカーフで春色をプラスすることです。

オリーブカラーのニットに淡いグリーンのスカーフ
ライトグレーのニットに淡いピンクのスカーフ

首元で春色をプラスするだけで
トータルな装いが春っぽくなるのも久しぶりの感覚。

プチスカーフ   プチスカーフ

流行色だからでなく、春色を積極的にプラスしていきたい気持ち。
季節感優先でも
アクセントカラー優先でも
小物でプラスの方が多用できますね。

 

最後に、白髪(はくはつ)交じりなら、淡い色も今までとは違う感性で装えるとご提案したいです。
Ms・ロマンスグレイスタイル
上品で柔らかい印象は初春の陽ざしのようです。