服を上手に着るには、バランスは不可欠です。
いろいろな視点からバランスを考えてみました。
バランスとは
一般的に
二つ、またはそれ以上のものの間のつり合い
均衡 平衡
調和がとれていることです。
服を着る上でのバランスを考えると、
色
長さ(着丈)
重さ
着る人の身長や体型と服のサイズ
と、着る人と服の外見上のバランスです。
色については、
配色テクニックとして、
ベースカラー
アソートカラー
アクセントカラーの比率があります。
一番面積を占めるベースカラーは、60%
次に面積の多いアソートカラーは、30%
効き色としてのアクセントカラーは、10%
原則的にバランスのいい比率になっていますが、
あくまでも目安でしかありません。
長さについては、
やはり着丈
これは、身長が大きく関わりますが、
トップスとボトムスのデザインによる長短のバランスも大切です。
重さについては、
見た目の重量感です。
これは、トップスとボトムスどちらに
濃い色を合わせるかで変わります。
色の濃淡で見た目の重量感の軽重が変わります。
素材の合わせ方でも、
肉厚の素材と透け感のある素材でも明らかに重量感の軽重がわかりますね。
バランスとアンバランス
敢えてバランスを崩したアンバランス
例えば、左右非対称のデザイン
スカートの裾の長さが左右違って斜めのラインとか
ブラウスの裾が前後で違うとか
アンバランスでバランスをとるは、
かなり洗練した視点です。
ぬのこころのスキルでは、
ストールの左右の長さを変えることでバランスをとる
左右どちらかに寄せる
という、アンバランスのアレンジでバランスをとることをお伝えしています。
アンバランスでも、
安定感があればバランスがとれていると考えてもいいのではと考えます。
左右正対称だけが、バランスがいいわけではありません。
視点と考え方の幅を広げればいいだけです。
外的と内的のバランス
これは、着る服と着る人のバランスです。
服を選ぶ時、
着る人の気持ちを大事にしつつ
着る人にふさわし服を選びたいものです。
気持ちばかり優先すると、
テイストがバラバラだったり
チグハグになったり
どんくさい感じになり兼ねません。
着る人の外見から似合うばかりを優先すると
誰のために着る服なのか
着たくもない服を着る羽目になったり
気持ちが置いてきぼりで全く楽しめません。
両極端な選び方は、
どんなに好きな服ばかり合わせても
どんなに似合う服で固めても
着る人と服がマッチングしなければ
ただの着せ替え人形です。
着る人と着る服は共感して共鳴することで
いいバランス感覚でファッションを楽しめるんじゃないでしょうか?
服を上手に着るには、
バランス感覚と結論付けます。
デザインや素材も考慮した服の組み合わせ
色の合わせかた
小物アイテムの合わせかた
着る人のサイズ感
着る人の気持ちと着る服のマッチング
バランス感覚を養い
バランスを整えられる知識やチカラが必要です。
服を着ることだけでなく、
衣食住
暮らしかた
生きかたにも通じるバランス
服を着ることのバランス感覚から派生して
自己の中のバランスを強化するとも考えられます。
今あるバランス感覚で
服を着ることを意識してみても鍛えられます。