よくご質問されるひとつに
シルクシフォンのロングスカーフがあります。
「このふわふわしたスカーフはどうしたらいいのですか?」
きっと、薄くて手応えのない素材だからでしょう。
シフォンって、なに?
シフォンは、たて糸とよこ糸を交互に交差させる平織りのごく薄い絹織物です。
絹糸の繊細さで透け感のある
とても軽い素材です。
しっかりとしたシルクのスカーフとは違って、
きっちりしたアレンジには不向きかもしれません。
カタチないならないので、
手持ちにあっても、どう使っていいのか分からない
結局使わず仕舞いになります。
はっきり言えば、きっちりしたアレンジは諦めた方が賢明です。
ならば、どうするか?
答えは、その特徴を逆手に考えてみれば、なかなかの優れものなんですよ。
実は、シフォンスカーフは一枚あるととても重宝します。
シフォン素材は、
頼りない感じ
カタチにしずらい
ふわふわして手応えのない特徴ですね。
ここで、
シフォンならではの特徴を最大限に生かしたアレンジをお伝えします。
下の画像は
ただただ首に巻きつけただけのアレンジです。
無造作に巻く
これだけで、ニュアンスのある雰囲気になってしまうのです。
きちんと折りたたみづらい
カタチにしづらい
でも、何となくのカタチになってしまう
これが最大の魅力なんです。
透け感は、重たくならず、
軽やかで優し気で、
首元を空気で包み込むような
大袈裟にいえば、天女の羽衣まとうイメージです。
頼りない一枚のシフォンが
とても優雅な気持ちにもしてくれるでしょう。
シフォンスカーフでリボン結びのアレンジ
下記の画像はリボン結びをしたアレンジです。
リボン結びって、年齢を重ねるとミスマッチで
若ぶっている
ぶりっこと余りいい印象にはならないかもしれません。
ところが、シフォンのスカーフでリボン結びをしてみたら、
リボンが主張せず、同化した馴染んだ感じに納まります。
くしゅくしゅふわふわした結びのアレンジに見えるだけ。
でも、とても豪華です。
エレガントに装いたいとき、
シフォンスカーフを加えてみてはいかがでしょうか?
なるほど、よくよく見るとリボンなのね。
リボンの位置によっても雰囲気が変わります。
右か左に寄せればアンシンメトリーに
襟がなければ、結び目を首の横後ろ(肩に乗せる感じ)
真後ろ
正面
シーンや着る服で色々楽しめます。
いい加減に聞こえる顔しれませんが、
適当に巻いてもカタチになってくれること
少しは伝わったでしょうか?
エレガントな雰囲気を作るには,もってこいの素材なんです。
眠っていたシフォンにチャレンジしていただけたら幸いです。
シフォンにはボリューム感が不可欠
更に、お伝えしたいのは、
ボリューム感を作る工夫がとても大切です。
頑張って折りたたんで
平らな感じで首に巻いてはとても貧相になってしまいます。
強めに巻いたら、ひも状になってしまいます。
これでは、とても残念です。
ボリュームを作るには、
きちんと折りたたまない
空気を含むようにふわりふわりと巻いてみることだけです。
透け感と
ふわふわした素材を壊さず
そのままを生かすためです。
いかに素材のもつ特徴を生かせるか、
アレンジするかが谷川のコンセプトです。
素材感はとても大切にしていきたい
生かすも壊すも巻き方次第なのです。
シフォンの素材を見直してみてください。