シルクスカーフのお手入れについて

シルクスカーフのお手入れはきちんと知っておいた方がいいです。
デリケートな素材ですので、きちんとしたお手入れのもと
長く愛用していただきたいです。

クリーニングに出すが一般的

シルクスカーフのお洗濯は、ドライクリーニングが一般的といわれています。

その理由として、
シルクは水洗いはダメ
高価なシルクはドライクリーニングが当然
ドライクリーニングに出せば、傷みもなく安心。。。

ところが、意外にトラブルも多いことご存知ですか？

実は、国民生活センターからの報告もあります。
谷川は、受講者さまからトラブルの内容を直接伺いました。

こちらの記事「ドライクリーニングトラブル」をぜひ参考にしてください。

ホームクリーニングについて

汗ばむ季節に限らず、首元にあしらえば、多少の湿気を帯びます。
いずれにせよ、清潔に保っておきたいのはやまやまです。

家で手洗いできる素材なら悩みませんね。
やはり、手洗いした方がさっぱりした仕上がりになりますものね。

その度にクリーニングに出していては、
素材を傷めてしまいます。
また、お金もかかります。

お気に入りなら尚のこと、風合いも損ねず長く使いたい想いは一緒です。

そこで、シルクでも手洗いできることを知っていただきたいです。
その為には、
充分に気をつけていただくことがあります。

では、その手洗い方法をお伝えしましょう。

①　水、或いはぬる湯に極々少量の中性洗剤を入れます。
適量ではなく、泡立つか立たないかくらいの量で大丈夫です。

洗剤については、おしゃれ着洗剤（アクロン、エマールなど）、
シルク専用洗剤などが特にお薦めです。

優しく押し洗いか、ゆるゆると水の中でゆらす感じに洗います。
そして、すすぎは水を溜めゆるゆると手早くすること

シルクは長時間の浸水は禁物なんです。

タオルで充分に水分を取って（タオルドライ）、風通しのいい陰干しで乾かしましょう。
ぽたぽた水が落ちるなら浴室に干しても構いません。

生乾きのうちに
アイロンをあてると手間なくきれいに仕上がります。

②　洗濯ネットに本体を畳んで入れたまま、
①の方法で洗う方法です。
ネットに入れて洗うのは、摩擦で生地の傷みを防げるからです。

更に、
目の細かいネットに入れて、目の粗いネットに重ね入れて
①の方法で洗うとかなり摩擦から守られます。
このネットを使って洗う方法は、スカーフショップで教えていただきました。

クリーニングを繰り返すと、風合いや生地を傷めます。
頃合いを見て、上手に利用されることをお薦めします。

ご自分から出た汗や汚れは、ゴシゴシ洗う必要もなく、
使い終わったら家干しして湿気を飛ばしてください。
汚れに気がついたら、その部分だけポイント水洗いでササっと。
こまめな日頃のお手入れこそが、実はとても大切です。

お気に入りのストールやスカーフを長く使っていただくためにも
お手入れを面倒と思わず
日頃の習慣にしてもらえたらいいですね。
スカーフも喜びます。

シルク豆知識

念入りなお手入れは、季節の変わる衣替えの時期で構いません。
汚れたままにしておくと、虫食いや変色の原因にもなります。

こちらの記事「収納と防虫について」も参考にしてください。

クリーニングとホームクリーニングを上手く使い分けて、
大切な布物(スカーフでも服でも）をいつまでも長く愛用していくための秘訣です。

一枚一枚にその時の思い出はそのまま洗い流さずに。
流すのは汚れだけで十分です(笑）